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5月5日は、「こどもの日」です。子供の日というと「端午の節句」になり、男の子が対象のように思いますが、祝日法2条によると、「こどもの人勧を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」とありますから、男の子だけでなく、もちろん女の子も含みます。この時期は、全国的に季節的にも良い時期という事で、3月3日の「桃の節句」ではなく端午の節句が、こどもの日になったといわれます。
こどもの日は祝日法にあるように、子供の幸福を図るとともに、子供を育て上げるのは父母のお陰でもあるから、両親に感謝しましょうという趣旨が含まれています。とりわけ、子供を胎内で育み出産という大変な苦しみ思いを乗り越えて産んで下さった母親に対して感謝の気持ちを子供に植え付ける意義も込められているのではないでしょうか。誕生日は、「母の受難の日」ともいわれていますが、子供を産むという行為は、母親にとってとても大変な事であります。子供の無事な成長を願う事に併せて、その陰にある両親、特に母親の労苦を子供に理解させることは、お祝いをしてあげる以上に、子供にとって大切な事ではないでしょうか。そのような積み重ねによって、感謝の気持ち・人の痛み苦労を感じる事ができる心が子供の中に育っていくのではないでしょうか。

さて、その反面この世に生まれてくることなく、様々な理由・原因によって流れて、流されてしまう「水子様」がおられます。当山では、毎日「水子供養」のお申込みを受け付けておりますが、御供養をされた方に、「私達に一年に一度誕生日があるのと同じように、一年に一度は水子様の為に御供養をされて下さい。」とお話しております。
水子様がおられる方は、どうぞ一年に一度は、できたらご両親でお寺へ足を運ばれて、水子様の為のご供養をされる事を切にお祈り申し上げます。

合掌

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