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お盆は仏教の大事な宗教行事の一つであり、日本の代表的な国民的行事でもあります。
地方により異なりますが7月13日の夕方の「迎え火」で始まり、15日の晩に「送り火」をして終わるとされています。有名な京都の大文字焼も送り火の行事になります。明治期に新暦が採用されて、新暦7月15日に合わせると農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、月遅れの新暦8月15日をお盆とする地域が多くなりました。会社などの「盆休み」もあり、現在では8月盆の地域が多くなっています。 「お盆休み」と言って、なにか夏場の連休の名称のように思いがちですが、それだけだはありません。
お盆の事を、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、お釈迦さまのお弟子の一人である目連尊者が、六道の中の餓鬼道に落ちた亡き母を、供養した話から生まれ伝えられたものであります。この逸話に由来してこの期間、「施餓鬼会(せがきえ)」を執り行うお寺も多くあります。
「お盆」「盂蘭盆」の行事は、古来中国において盛んだったといわれます。日本へは、今から千四百年前、推古天皇の頃に宮中の行事として行われていましたが、やがて、江戸時代になると一般化され、民間信仰とも一緒になって、現代に続いています。
さて、お盆は一般的に「御先祖さまの 御霊をお迎えして供養すること」と解釈されております。  そのことから、お盆は自分がこの世に生を受けることができたのは、両親や祖父母ご先祖の連綿と続く命の流れがあるお陰であると感謝し、今ある生命の尊さに改めて気づく事も、お盆の時期が持つ一つの大切な役割になります。
では、ご先祖について、あるいは生命の尊さ・不可思議さについて考えてみたいと思います。
ご先祖とは、今生きる私達まで生命を受け継ぎしてくれた多くの方々になります。
具体的に遡ると、10代前で1024人の生命があることになります。この中の一人でも欠けたら今の私達は存在していません。命を受け継ぎ受け継がれて私たちは、この世に人間として誕生したのであります。そして、私たちのこの生命が子・我が孫に受け継がれていく人たちを子孫と申します。
寺社仏閣の境内の中に架かる橋や、階段の欄干に、「擬宝珠(ぎぼし)」といって、野菜の玉葱のような形をしたものがあります。この先端にあたるのが、今生きている私達で、その下に広がる大きな珠がご先祖に例えることができます。先端の下に広がる大きな命によって私達は「生かされている」とも考える事ができます。そしてその先端(私達)が元になり、未来に向かって大きく珠を広げていくことになります。
お盆は故人・御先祖をしのび、その報恩の思いを持ち、今日の自分を感謝する時です。日本人のゆかしい心が育てた大切な年中行事です。心をこめて、お迎え下さい。

合掌

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