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法話
2024/03/28
4月8日は、「花まつり」です。
花まつりとはお釈迦様がこの世に誕生した日を、お祝いする仏教行事です。
お釈迦様の誕生
お釈迦様は、ルンビニーという園でお生まれになりました。
釈迦族の王妃、摩耶(まや)夫人が、お産のため里帰りの途中、侍女たちをともなってルンビニ―にさしかかりました。
やがて摩耶夫人は、無憂樹(むゆうじゅ)という木に近づき 右手でその枝を取ろうとなされました。
すると、にわかに陣痛(じんつう)があり、男の子がお生まれになりました。
そのとき、天からは甘露の雨がふりそそぎ、天地がよろこびにふるえ、あらゆる花がいっせいに開きました。
こうして、この世界に祝福されながらお釈迦さまはお生まれになったのです。
それは、いまからおよそ二千六百年以上前の四月八日のことでした。
お生まれになって間もなく、お釈迦さまは四方へ七歩ずつ歩き、右手で天を指し左手で地を指して、「天上天下唯我独尊(てんじょうてんがゆいがどくそん)」といわれたという話は、これまでに誰もが一度は耳にしていることと思います。
この話にもとついて、いまもこの四月八日の 〃花まつり″ には、お釈迦さまは天上天下を指さしたお姿で、花御堂の中央に立っておられます。
そのお姿に、お釈迦様がお生まれになった時のように、頭から甘茶(あまちゃ)をそそぎ、お釈迦様の誕生を祝い、感謝するのです。
このような経験を皆様は幼少期に経験されている方も多いと思います。
この記憶は、多くの人々の胸の内に、お釈迦さまとのはじめての出逢いの光景として納められているはすです。
それを思うと、私たちはすいぶん小さいときからお釈迦さまに親しんでいることになります。
お釈迦さまとの最初の出逢いである ″花まつり〃をご縁として、その教えを子や孫に伝え、この世に生まれてきたことの尊さと 正しい教えである仏教とのめぐり逢いを共によろこびましょう。
合掌